9月豆知識(薬について)
2021.09.24
こんにちは。藤島園の看護師です。
今月は、薬についてお話ししようと思います。
皆さんは、薬をいくつ飲まれていますか?高齢になってくると、薬が増えて、副作用も起こりやすくなるので、注意が必要です。
なぜ、高齢者では薬の数が増えるのかと言いますと、複数の病気を持つ人が増えてくるからです。75歳以上になると、4割の方が5種類以上の薬を使用していると言われています。そのまま飲み続けて高齢者になり、薬が6種類以上になると、副作用を起こす人が増えているというデータもあります。
なぜ、高齢者では副作用が起こりやすくなるのかと言いますと、肝臓や腎臓の働きが弱くなり、薬を分解したり、体の外に排泄したりするのに時間がかかる様になります。また、薬の数が増えると薬同士の相互に影響し合う事もあります。その為、薬が効きすぎてしまったり、効かなかったり、副作用が出やすくなったりすることがあります。
だからと言って気になる事があっても、勝手に薬をやめたり、減らしたりするのは良くありません。薬が多いと感じても、体に必要だから処方されているのですから、まずは医師や薬剤師に相談してみましょう。健康維持の為に健康食品やサプリメントを使用されている方は、それもかかりつけ医師に伝えておいた方が良いでしょう。
まずは、自身の体を健康に保つ為に、適度な運動や規則正しい食事と生活リズムなど日頃から整えるように心掛け、医師が薬に頼らなくても大丈夫だと判断してもらえるようになると良いですね。
皆様の健康を心よりお祈りしております。